内部統制を意識しながら会計をもう一度勉強するための本。
量的にヘビーなので読むのに時間かかりましたが、出たばかりで新しい情報(例えばライブドアの件等)も入っているので、安心して読めます。

お、と思ったのはXBRL。
http://www.tse.or.jp/listing/xbrl/japanese/2_xbrl_information/21_xbrl_for_the_future.html
知らなかったな~。知らないとやばいのかどうかも分かりません・・・。
こういうのはもちろんあればよいのだとは思いますが、XXコンソーシアムみたいな団体でよく分からない仕様決めをするよりは、本当に実装しているところに向けたアクションが必要なのではと思います。例えば、それ用に各言語のクラスライブラリを提供とかですかね。

さて、いわゆる「新会計基準」においては、ソフトウェア取引の不適切な会計処理への対応が含まれます。今年3月に公表された「ソフトウェア取引の収益の会計処理に関する実務上の取扱い」が、収益計上基準を示しているとのことですが、そもそもの問題背景として、「情報サービスは『無形』の財であり、『変化』を避けがたい取引であるため、収益認識について必ずしも明確化されていないケースがある」ということです。おっと。
一例としては、分割検収で売上を計上するには、「完成前であっても、分割された契約の単位(フェーズ)の内容が一定の機能を有する青果物の提供であり・・・」といった要件を満たす必要があるということです。おっと。

あまり単純に結び付けてはいけないのですが、会計処理上も、ソフトウェア取引においては、変化を前提に、段階的リリースが適切な場合があるということで、ある意味制度的な武器も用意されているのかなと思いました。

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