ハゲタカ(上) (講談社文庫)

真山 仁
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先日、インクスが民事再生手続きに入ったことについて書きましたが、たまたま今読んでいる「ハゲタカ」は、まさにその辺のドロドロを書いており、興味深くどんどん読み進めてしまいます。
小説は大きく三部構成で、ノンフィクションか?というくらい、実際の事件・企業を(ちょっとだけ名前を変えて)登場させつつ、その裏側を掘り下げつつ作り上げるような内容になっています。
第一部 バルクセール
三和銀行の不良債権処理に関して
http://www.nhk.or.jp/hagetaka/keyword/keyword01.html
が参考になります。
第二部 プレパッケージ
東ハトの民事再生に関して
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/business/106/1045944448/21
のあたりの世界のドロドロを。
第三部 バイアウト
足利銀行/金谷ホテルの破綻/再建に関して
http://www.oka.urban.ne.jp/home/keieispt/K049.htm
http://www.ikyu.com/magazine/hyaku/20/h1.htm
ハゲタカのえげつなさ、日本の大銀行のだらしなさ、いいように利用される政府の無力さ、などなどに感じるイライラを楽しむ小説ですが、そんな中で考えさせられるポイントも多数あって、勉強にもなります。
例えば、足利銀行は預金保険法102条第3号と言う処理で、いったん破綻させるので、株式が無価値になってしまう。小泉/竹中ラインの強硬路線の良い面もあるかもしれないけど、地元の企業は融資を受けるために地銀の株式を持たざるを得ない状況で、そんなことをされたら一気に経営危機に陥ってしまう訳です。
ふと思い出したのが、「亡国のイージス」他、福井晴敏の一連の小説。
クールな主人公と、憂国感みたいなところが、ちょっと似てるのではないでしょうか。




亡国のイージス 上 講談社文庫

福井 晴敏
おすすめ度:4.5
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