丹下健三さんがお亡くなりになったそうです。九十一歳とのことです。
丹下さんの作品は、新宿パークハイアット、都庁、国連大学、幕張プリンスホテル、フジテレビ本社等、強烈な印象を持っており、素人目に楽しめるものが多いように思います。
先日JC2005に行って、帰りに森美術館でアーキラボ展を見てきたのですが、そこでやっていた映像で、大阪万博のお祭り広場が丹下さんの監修であることを知り、その下に磯崎新他有名どころがいて、さながらGOFがシステム作った見たいだななどと思っていました(でも後で調べたら、磯崎新、黒川紀章、槙文彦といった方たちは弟子なんですね。人材育成でもすごいんですね)。しかも、その中心に屋根を突き抜けて岡本太郎の太陽の塔ですから、強烈でした。愛知万博は、そんなインパクトは持っているでしょうか?見に行きたい気もしています。
最初に丹下さんの名前を知ったのは「東京建築ほめ殺し」という本です。上で、あまり有名ではない国連大学を挙げているのもこの本で「都庁と国連大学は地面の中でつながっている」みたいな冗談が書いてあって、その印象が強く残っているからです。この本ではそんなによい書き方をされているわけではないですが、力ある者は批判もされるということで納得てきてしまうような人だと思います。

東京現代建築ほめ殺し
建築三酔人

洋泉社 1997-03
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(予断ですが、あまり建築のことを知っているわけではないけど、最近のビルは面白いなと思うような方に、この本お勧めです。久しぶりに読み返したくなりました。)
何はともあれ、私が建築を面白いと思うようになったひとつのきっかけが丹下さんの各作品であるように思っています。
心よりご冥福をお祈りします。
丹下健三 – Wikipedia