デブサミ第二段は、MSFについて書いておきたいと思います。
Microsoft Solutions Framework
MSFという言葉すら知りませんでしたが、MSFとは「定義された一連の原則、モデル、規範、概念、ガイドライン、および Microsoft の実証済みのプラクティスに基づく、ITソリューション提供プロジェクトのための熟慮され鍛えられたアプローチです」。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/productinfo/enterprise/msf/
このセッションでは、MSFの白書が配布されたのですが、これがなかなか使える!
しかも、内容は、MSの言葉としては違和感を感じるくらい、最近のトピックが詰まっています。ピープルウェアが引用されていてびっくりならば、アジャイル方法論のプラクティスを簡単に組み入れられるとの言葉にびっくり。
極め付けは「できるだけ早くベースラインを作成し、できるだけ遅く凍結する」!
MSからこのような言葉が発せられることに力を得る人は多いのではないでしょうか。説明の負担が大分減りますよね。
しかも、その他のオーソドックスな部分も懇切丁寧で、チームの役割分担などは、大いに参考にさせて頂こうと思いました。
さて、この中で一番印象に残ったのが、「説明責任(役割分担)を明確にし、実行責任を共有する」という基本原則です。
この言葉の大切さは、言葉を反対にしてみるとよく分かります。「説明責任(役割分担)を曖昧にし、実行責任を押し付けあう」
悲しいことに、そうなってしまうことも少なくありません。どうしてもお金が絡んできますし、ずるずる引きずられそうになると「そんな作業は見積もりに含めていません」という言葉になってしまうわけです。
チームとしてうまくいくプロジェクトは、お互いの役割分担を認識し、かつ、お互いをサポートする行動を取れるような場合だと思います。限られた予算だからこそ、助け合いが必要なわけで、その意味で「実行責任の共有」という概念は素晴らしいと思います。深いなーと思いました。
ところで、下記によると、Visual Studio 2005 Team SystemはMSFと密接にかかわっているようです。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/WinColumn/20041228/1/
「MSF Agile」という魅惑的な言葉も登場しています。Visual Studio 2005、楽しみです。