今さら参戦する気もないですけど、読み終わったので。
テクノロジストの条件 (はじめて読むドラッカー (技術編)) | |
上田 惇生
おすすめ平均 |
やはりテイラーの話になります。
テイラーは熟練なるものは存在しないと断言しました。それまでは技術は長年の修行によって熟練させるものでした。それをテイラーは、すべての仕事は分析可能とし、方法に従って仕事をすれば誰でも第一級の賃金を得られるようになるとしました。
「生産」において生産性が向上したのは、別に機械のおかげではなく、知識を適用したからということです。
で。まず「生産」なのかという問題があります。そしてそれ以上に重要な問題が、知識を適用できているのかということです。さらに、適用しているつもりで硬直化させていないかということもあります。
苦労は必要だと思いますけど、それは未来への投資としての苦労ですよね。ある意味気持ちの持ちようでもあるんですけど。
最後のインタビューでの情報論もちょっと面白かったです。今のところ、情報のほとんどは組織やグループの内部のことについてのものだと。一番大事な市場や経営環境や技術変化についての情報は未整備のままであると。
しかし、2005年のインタビューの割にはちょっと古いような気もします。今は外の情報と中の情報が完全に分離してしまっているような気がします。どうしても中の情報が必要な時は、頑張って探しますが、しかし、基本的には何かを知りたいときは、まずGoogle。なぜなら中の情報は探しにくいから。だから知的作業の生産性が上がらないのではないかな。
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